スタッフの夏休み
2014/08/19|スタッフブログ
8月17日、日曜日。
盆休み前急遽決めた京都行き。何年かぶりの新幹線に少し緊張気味。
チケットはネットで予約したのでスイスイ、と思いきや改札で乗車券がありませんと言われ窓口へ。二人で33,460円!
え〜、じゃあ、特急指定券と合わせて56,440円!
(もちろん往復で)車で・・・という選択肢もあったが時間が勿体ないのと、折角の休みに長距離運転で疲れることを考えると、一生に一度くらいの贅沢もありかな。
けれど、これで希望していたソファの買い替えはお預けとなった(^^;;
9:14に京都着。
昨日の天気の様子だと、かなり心配な旅先の空模様。
今年は異常なほどの雨の降り様。
外房に住む自分としては半分でも分けて頂きたい。
ほんとうに気の毒なばかり。
京都に着く頃雨は上がり、傘なしで歩けるほどに。
京都と言えば嵯峨野でしょう‥山陰本線に乗り換えて嵯峨嵐山へ。前日は大雨の影響で運休していたと言うダイヤも福知山から手前は通常運転に回復していたのは運がいい。
晴れていればトロッコ列車で緑豊かな渓谷沿いに保津川をみおろしながら嵐山まで下れば爽快だが、大雨の影響で川の水が濁り残念な景色が想像できたので諦めて駅前でソフトクリームを食べながら思案していると、地元の観光人力車の車夫のお兄さんが満面の笑みで近づいて来た。
記念にぜひ、と人力車を勧められ営業トークの上手さと人柄に
ついつい乗ってしまった(^^;;
なんでも浅草や鎌倉でも営業展開するこの業界の大手?でした。
ちなみに車両価格は大量生産できないために200万円もするそうで、
当然国産ということでした。
車体重が80kgあると言うことだけど大きなタイヤで40インチ以上もあるから大柄な外国人でも挽いて走れるのだ。板バネのサスペンションで乗り心地は快適。30分9,000円のコース、安くはない。それにしても滝のような汗を流して挽いてくれる姿に高額ながら恐縮!
でも、自分たちだけで何もわからず、ただ名所旧跡を巡るより地元情報も得て、プラスアルファな楽しみ方が出来た。
嵯峨嵐山〜野宮神社〜落柿舎〜祇王寺~二尊院まで30分コース。
どう判断するか?
旅に出ると金銭感覚が狂う?
これも一生に一度の贅沢かな。
京都では最高のおもてなし言葉として「お越しやす」と言うらしい。
四方を山に囲まれた京都盆地を訪れるにはこうした山々を越えて入らなければならず、交通の今ほど発達していなかった時代には、「よく、越えて来てくださいました」と言う思いがこもっているそうだ。
車夫のお兄さんの「お越しやす」に費やした車代も良しとしようかな。
30分コースを終えて、徒歩で名刹を。この辺りはどこを歩いても京都らしさが漂う。ただ、こうした景観を保つ陰でどれだけ多くの人の手が掛かっているかを思い知る光景に幾度か出会った。地道な長年の積み重ねが京都たる所以かもしれない。
感心しながら嵐山まで降りて来るすがら、知り合いの先生に教えてもらった螺鈿細工のお店や、車夫のお兄さんが是非食べてみてくださいと話していたあぶり餅を頂けるお店にも立ち寄った。棗の蓋に細工された鈴虫は見事でした。いつか使ってみたい‥また、あぶり餅は100本でも食べられそうなくらい美味しかった!
おみやげもあるが、お店で焼きたてをお勧めしたい一品。
嵐山まで下りてくると昼過ぎには、それまで曇っていた空も晴れ、京都盆地特有の暑さが顔を覗かせたので、宿のある中心部まで引き返して来た。
夕暮れを待ち、夜の街中を散策しながら夕食を摂る場所を探した。
かつての木屋町より、先斗町に感じのいいお店が軒を連ねていた。
おかげでどこに入っていいのやら‥
なかなか決められずに二往復してしまった。
鴨川沿いに川床を出しているお店も多かったが、それは止めておいた。半ばやけになって直感で飛び込んだお店は大当たり。美味しい餃子のおみせでした。京都で餃子?予算の関係もあったが、お昼には嵐山で湯豆腐会席をいただいたから、夜は京尽くしでなくともよかった。
ほどよく空腹を満たし、四条通りを見物しながら一日目を楽しんだ。
*
盆明けの月曜日、いつもの平日が始まった街を観光客として歩く。
旅の終わりは、祇園から八坂神社を抜けて、浄土宗総本山華頂山知恩教大谷寺へ参り、方丈庭園を散策し、運良く法話を聞くことが出来た。「ご縁を大切に」というお題で京都は糸へんにかかわる職業が多いそうで、さすが伝統文化の古都だと思う。
このタイミングで法話を聞けたこともなにかの「ご縁」ということか。
あいにく本堂は平成の大改修中。
完成は平成30年と言うからいかに大事業か。
それにしても驚いたのは、どこへ行っても外国人の観光客、特に中国の人の多いこと。
神社•仏閣でお賽銭して、手を合わせる姿を不思議な気持ちで眺めた。
午後3時、新幹線のぞみで帰途に。
時速270kmで僅か2時間チョット。東京まで通勤していた時と変わらない。いっそ京都に住みたい!誰が交通費出してくれるか‥などとありえない空想しつつ明日から仕事の後半戦。
自分もいつもの日常が始まる。
by Muraki